セラミック治療

セラミック治療では、患者さまがご希望の色合いを選ぶことができます。これにより、真っ白な歯を目指すこともできれば、自然な歯の色合いを再現し、自然な見た目を実現することも可能です。

セラミックは耐久性に優れており、長期間にわたって機能性を維持できます。
また、変色が少ないため、美しい状態を長期間保つことができ、再治療が必要になるケースはほとんどありません。飲食物や飲料による変色の心配も少ないため、これまでどおりに食事をしていただけます。

セラミック治療は、ご希望の歯の色合いで複数の歯を治療し、歯並びを改善できます。通常の矯正治療には数年かかることがありますが、セラミック治療では通院回数が3〜4回で治療が終了します。
また、通常のホワイトニングでは難しい歯の白さを実現できることもメリットです。ホワイトニングは希望の白さにするために複数回の通院が必要なケースもあるほか、コーヒーやたばこ、ワインなどの影響で着色します。
一方、セラミック治療では変色する心配が少ないため、定期的な再治療の必要性はほとんどありません。

セラミックは表面が滑らかで、歯垢（プラーク）がつきにくいため、むし歯や歯周病の予防に役立ちます。一方、金属の表面は滑らかですが、唾液の成分により微弱な電気を帯びていて歯垢がつきやすく、むし歯や歯周病の原因となります。さらに、金属は温度変化により金属を固定する部分が壊れ、細菌が入り込む隙間ができ、むし歯が再発することがあります（二次むし歯）。

金属アレルギーの場合、金属製の歯によって体内に吸収された金属イオンがアレルギー反応を引き起こす可能性があります。金属アレルギーでない人でも、金属製の歯を入れることでアレルギーが発症するリスクがあることを考慮しなければなりません。
金属アレルギーは皮膚の荒れだけでなく、肩こりや疲れなどの不定愁訴と呼ばれる症状も引き起こすことがあります。セラミック治療は金属を含まない陶器で作られており、金属アレルギーの方でも安心して受けられる治療方法です。

プラスチックは歯を削って詰め物を作成する際に、歯の形状に合わせて直接成型することができます。しかし、適合性が低いため、時間とともに詰め物と歯の間に微細な隙間ができることがあります。これにより、むし歯の再発リスクが高まります。
また、銀歯は装着直後は適合性が高いですが、時間が経つと金属が徐々に溶け出すことがあるため、適合性が悪化して歯と詰め物の隙間が生じることがあります。
一方、セラミックは歯との適合性が高いうえに、デジタル技術を活用することですき間がない高精度な詰め物や被せ物の作製が可能です。
さらに、唾液による溶解の心配がないため、適合性を長期間維持できます。