インプラントの平均治療期間は7.5ヶ月!最短で3ヶ月!歯がない期間や食事について解説
インプラント治療にかかる期間の平均は7.5ヶ月です。
抜歯即時埋入法だと3〜6ヶ月、抜歯待時埋入法だと4〜12ヶ月の治療期間がかかります。つまり最短治療期間は3ヶ月です。
2〜6ヶ月ほど歯がない期間がありますが、仮歯を付けるので食事は行えます。しかし固いものや粘り気のあるものには気をつけなければなりません。
今回はインプラントの治療期間や歯がない期間、食事で気をつけることなどについてまとめました。
インプラント治療を得意とする歯科医の目線から、本音で解説をします。
記事を最後までチェックすれば、いつ治療を始めるといつ終わるのか、大まかな目安がイメージできます。
インプラントの平均治療期間は7.5ヶ月!最短は3ヶ月
インプラントの治療期間は、以下2つの治療法のうち、どちらを選ぶかによって異なります。
- 抜歯即時埋入:3〜6ヶ月
- 抜歯待時埋入:4〜12ヶ月
上記の平均は7.5ヶ月です。治療法別の治療期間について、詳しく見てみましょう。
抜歯即時埋入の治療期間は3〜6ヶ月
抜歯即時埋入とは、抜歯当日に人工歯根を顎骨へと埋め込む治療法です。
抜歯後に人工歯根を埋入して、骨と結合するまで待ちます。その後、人工歯根に人工歯を装着します。
かかる治療期間は、3〜6ヶ月です。
抜歯即時埋入のメリットは以下のとおりです。
- 短期間で治療が完了する
- 身体への負担が軽減される
- 骨や歯茎の吸収を防げる
抜歯と人工歯根の埋入を同日に行う分、治療期間は短く済みます。外科手術は一度しか行われません。
歯根がないと顎骨や歯茎が痩せてしまい、口周りがしわしわになったり、知覚過敏になったりといったデメリットが生じます。
しかし抜歯即時埋入ではその日のうちに人工歯根を埋め込むので、歯根がない期間がありません。
関連記事:インプラントの抜歯即時埋入とは?メリット・デメリットや費用について解説
抜歯待時埋入の治療期間は4〜12ヶ月
抜歯待時埋入とは、抜歯後に歯茎や骨が回復するのを1〜6ヶ月ほど待ってから人工歯根を埋入する治療法です。
先ほど紹介した抜歯即時埋入の治療期間3〜6ヶ月に、歯茎や骨の回復を待つ1〜6ヶ月が加わります。
そのため、治療期間は4〜12ヶ月となります。
抜歯待時埋入では、抜歯時と人工歯根埋入時の合計2回、手術が必要です。傷口の回復を待ってから埋入するので、細菌感染を起こして後悔するリスクを減らせます。
インプラント治療と言えば、一般的にはこの「抜歯待時埋入」を指します。抜歯即時埋入は、一部の歯医者でしか行えません。
また抜歯即時埋入は顎骨の幅や厚さ、健康状態などの条件を満たしていなければ選択できません。
関連記事:インプラントで後悔する8つの理由をブログから厳選して解説
インプラントの治療期間の詳細
インプラントにおける治療期間の詳細は、以下のとおりです。
- 治療計画と精密検査(2日〜2週間)
- 事前治療(治療期間は人それぞれ)
- 人工歯根埋入(1日)
- 人工歯根の定着期間(3〜6ヶ月)
- 人工歯の装着(1日)
1つずつ詳しく見てみましょう。
治療計画と精密検査(2日〜2週間)
インプラント治療の第一歩は、治療計画と精密検査です。期間は2日〜2週間で、2〜3回の通院が必要です。
初診の場合、まずは口腔内の状態を確認して、インプラント治療が可能かどうかを判断します。
例えば歯周病が進行していると、インプラント治療は受けられません。また虫歯が歯根まで達しておらず、インプラントが不要なケースもあるでしょう。
そういった場合は、無理にインプラント治療をせず、最適な選択肢を提案いたします。
口腔内の状態を確認した後は、レントゲンやCT撮影です。顎骨などの詳細な情報を収集します。これらの情報を元に、最適な治療方法を決定します。
事前治療(治療期間は人それぞれ)
精密検査の結果、口腔内に問題が見つかった場合、インプラント治療の前にそちらの治療を行います。
例えば歯周病が進行している場合は、インプラントよりも先に歯周病の治療が必要です。
インプラントは、顎骨に人工歯根を埋め込む治療法です。そのため顎骨の厚さや密度が求められます。
顎骨が不足している場合、骨造成手術などで十分な骨を確保します。
治療期間は、症状によって人それぞれです。事前治療なしでインプラント治療を始められる方もいます。
長いと、事前治療に数ヶ月を要します。
人工歯根埋入(1日)
インプラント治療の準備が整ったら、抜歯を行います。抜歯後、顎骨に人工歯根を埋入します。
抜歯即時埋入の場合、人工歯根埋入にかかる治療期間は1日です。しかし抜歯待時埋入の場合、歯茎や骨の回復を1〜6ヶ月待ってから人工歯根を埋入します。
そのため治療法によって、かかる期間は大きく異なります。
しかし「治療期間を短縮したいから」と誰もが抜歯即時埋入を選択できるわけではありません。
治療法として一般的なのは抜歯待時埋入です。抜歯即時埋入に対応していない歯医者もあります。
また抜歯即時埋入は、顎骨の幅や厚さ、健康状態などの条件を満たしていなければ選択できません。
人工歯根の定着期間(3〜6ヶ月)
人工歯根を埋入したら、顎骨としっかり結合するまで、3〜6ヶ月ほど待ちます。この期間は、抜歯即時埋入でも抜歯待時埋入でも同じです。
人工歯根と顎骨がきちんと結合することで、安定した人工歯の装着が可能となります。
なお抜歯を行い人工歯根を埋入してから、定着を待つ3〜6ヶ月の間は、歯がありません。そのため仮歯を装着して、日常生活に支障が出ないようにします。
手術当日に仮歯を入れるケースもあれば、手術から1週間〜10日後の抜歯の際に仮歯を装着するケースもあります。
手術直後に仮歯を装着したい場合は、その旨を歯科医に事前に相談しておきましょう。
人工歯の装着(1日)
人工歯根と顎骨の結合が確認できたら、人工歯を装着します。人工歯の装着は、インプラント治療の最終ステップです。治療期間は1日です。
まずアバットメントを人工歯根に装着します。そうすることで、歯茎から人工歯を被せるための土台が飛び出しているような見た目になります。
そしてアバットメントの上に取り付けられるのが、人工歯です。人工歯には、セラミックやジルコニアといった審美性や耐久性に優れた素材が使用されます。
人工歯を取り付けたら、すぐに通常の食事や会話が可能となります。
インプラントの治療期間は前歯と奥歯で変わる?
インプラントの治療期間は、前歯でも奥歯でも、原則として変わりません。しかし追加処置の有無によっては、治療期間が多少変わります。
例えば前歯は奥歯よりも顎骨が薄いとお伝えしました。そのため骨造成手術が必要になる可能性は、奥歯よりも高いです。その場合、追加で数ヶ月の治療期間が必要になるでしょう。
また奥歯は、前歯よりも噛む力がかかります。そのため人工歯根の定着までにより長い時間がかかるかもしれません。
多少の違いはあるかもしれませんが、前歯でも奥歯でも、インプラントの治療期間はほとんど同じです。
インプラント治療で歯がない期間はどのくらい?
インプラント治療で歯がない期間は、抜歯をしてから人工歯を装着するまでの3〜12ヶ月ほどです。
まず人工歯根の定着を待つ3〜6ヶ月間は、歯がありません。抜歯即時埋入の場合は、その後すぐに歯が入ります。
抜歯待時埋入の場合は、抜歯をして傷口の治りを待つ1〜6ヶ月間分、歯がない期間が増えます。
しかし歯がない期間も、仮歯は装着可能です。仮歯なのでインプラントほどの審美性や耐久性はありませんが、治療前の状態と比べると、ある程度は綺麗に見えるでしょう。
オールオン4といって片顎の歯をまとめてインプラントにする治療では、原則として手術当日に仮歯を入れられます。
ただし、仮歯は抜歯後すぐに入れられるケースもありますが、1週間〜10日かかるケースもあります。
つまり1週間〜10日は仮歯なしで過ごさなければならないかもしれません。
インプラント治療期間の食事で気をつけること
インプラントの治療期間中、食事制限は必要ありません。好きなものを好きなときに食べられます。
しかし、固いものや粘り気のあるものを食べる際は、念の為気をつけた方が良いでしょう。
また、何を食べるかよりも、食事後のメンテナンスの方が重要です。
インプラント治療では、少なくとも3〜6ヶ月間、人工歯根の定着を待ちます。その間に歯周病が悪化したりしないように、歯磨きなどをしましょう。
インプラントの治療期間をブリッジや入れ歯と比較
インプラントの治療期間は、3〜12ヶ月です。一方、ブリッジや入れ歯の治療期間は2〜4週間です。
ブリッジや入れ歯の方が、治療期間は短いです。
インプラントは外科手術を伴う治療法です。そのため、傷の治りや人工歯根の定着を待たなければなりません。
その分、ブリッジや入れ歯など他の治療法と比べて、治療にかかる期間は長くなります。
関連記事:インプラントとブリッジはどっちがいい?費用の違いや併用の選択肢について解説
インプラント治療はトラストデンタルクリニックにおまかせください
トラストデンタルクリニックは、東京都港区浜松町の歯科医院です。インプラント治療を得意としています。
抜歯即時埋入を行っているので、比較的短期間で治療が完了します。
ブリッジとの併用やデンタルローンなど、費用負担を抑えるための選択肢もご案内可能です。
▼当院における前歯4本の治療事例(インプラント2本・ブリッジ2本、治療期間6ヶ月、治療費132万円)
Before
After
当院の強みは、サージカルガイドを使用した、メスを使わない低侵襲インプラント治療です。
低侵襲インプラント治療によって術後の痛み・腫れは軽減されます。手術時間も短縮され、20分で終わるケースも珍しくありません。
また治療時の麻酔についても、複数の選択肢をご用意しています。眠っているような感覚で治療が受けられる静脈内鎮静法や、局所麻酔の前に行う表面麻酔も選択可能です。
当院では、急に治療を始めることはありません。治療方法・治療期間・治療費・治療の痛みなどについて説明をして、ご納得いただいた上で治療を行います。
首都圏でインプラント治療についてお悩みの方は、ぜひトラストデンタルクリニックへご相談ください。
まとめ
インプラントの治療期間や歯がない期間、食事で気をつけることなどについて解説しました。
インプラントの治療期間平均は、7.5ヶ月です。抜歯即時埋入の場合が3〜6ヶ月、抜歯待時埋入の場合が4〜12ヶ月となっています。
治療期間を少しでも短くしたいのであれば、抜歯即時埋入を行っている歯医者がおすすめです。
首都圏でインプラント治療についてお悩みの方は、ぜひトラストデンタルクリニックへご相談ください。抜歯即時埋入も行っています。