歯がボロボロは遺伝だから仕方ない?歯が生まれつき弱い人の特徴を紹介
たしかに遺伝が原因で「歯がボロボロになりやすい人」は存在します。
しかし歯がボロボロになる要因は、遺伝だけではありません。適切な治療を受けて生活習慣を見直せば、歯がボロボロの状態から脱却可能です。
今回は、遺伝すると歯がボロボロになりやすい3つの特性と、歯がボロボロになりやすい遺伝以外の要因についてまとめました。
歯医者の目線から、本音で解説をします。
記事を最後までチェックすれば「なぜ歯がボロボロになるのか」について分かりますよ。
「歯がボロボロ」はたしかに親から遺伝しやすい
親に虫歯が多いと、子の歯もボロボロになりやすいです。
ただし、厳密には「歯がボロボロになる」という要素が親から子に遺伝するのではありません。歯並びや唾液の分泌量などが遺伝することで、結果として子の歯もボロボロになるのです。
よって「親の歯がボロボロだから…」と諦める必要はありません。生活習慣や「歯がボロボロになりやすい要因」を改善すれば、歯に関する悩みのない生活を手に入れられます。
遺伝すると歯がボロボロになりやすい特性3つ
遺伝すると歯がボロボロになりやすい特性は、以下の3つです。
- 歯並び
- 唾液量
- 歯質
それぞれ詳しく見てみましょう。
歯並び
歯並びの悪さが遺伝すると、歯がボロボロになりやすいです。
歯並びが悪いと、歯磨きがしづらくなるからです。頑張って歯を磨いているつもりでも、磨き残しがでて、虫歯へとつながります。
歯並びは直接遺伝するのではなく、顎の骨の形や大きさ・歯の大きさが遺伝することで、歯並びが親と似やすくなります。
歯並びが原因で歯がボロボロになることを防ぐ一番の対処法は、歯列矯正です。
もしくは、磨きづらい場所を把握して歯磨きの際に意識をするだけでも一定の効果は期待できます。
歯医者で歯磨き指導を受けるのもおすすめです。「歯磨き指導なんて子ども向けでしょ?」と思われる方もいるかもしれませんが、そのようなことはありません。
力を入れて磨くべき箇所や、ブラシが届きづらい箇所は口をこう開くと良いなど、細かなアドバイスを受けられます。
唾液量
虫歯菌は、口内に残る糖を分解して酸性になり、歯を溶かします。そして唾液には、虫歯菌によって酸性になった口内を、アルカリ性で中和する役割があります。
つまり唾液量が多いと、歯がボロボロになりづらいです。一方で唾液量が少ないと、口内が酸性の状態が続くため、歯がボロボロになりやすいです。
そして唾液の量や成分は、親から遺伝します。
よく噛んで食べるなど、唾液の分泌量を増やすための方法もありますが、遺伝による分泌量の違いを完全にカバーすることはできません。
よって定期的な歯磨きやうがいによって、口内の糖をリセットしてあげることが大切です。
歯質
歯質とは、歯を作っているエナメル質・象牙質などの成分のことです。
虫歯は、エナメル質→象牙質→神経の流れで進行します。つまり歯質が弱いと、虫歯になりやすかったり、虫歯が進行しやすかったりします。
そして歯質の強さも、ある程度遺伝すると言われています。
ここまで、歯並び・唾液量・歯質と、3つの特性について解説をしました。大半の方は「歯並びは悪いが唾液量は多い」のように、プラスとマイナスが共存しています。
しかし「歯並びが悪く、唾液量が少なく、歯質が弱い」の条件が揃ってしまうと、遺伝的に歯がボロボロになりやすいです。
「他の人と同じように普通に歯磨きをしているのになぜか私だけ虫歯に…」なんてこともあり得ます。
「歯がボロボロ」には遺伝以外の要因も
歯がボロボロになりやすい、遺伝以外の要因は以下の3つです。
- 歯磨きの頻度や方法
- 食習慣
- 歯医者に通う頻度
1つずつ詳しく見てみましょう。
歯磨きの頻度や方法
歯磨きをしていなければ、いくら遺伝的に虫歯になりづらい条件が揃っていても、虫歯になります。口内に虫歯菌のエサとなる糖が残り続けるからです。
また、歯磨きをしていたとしても数十秒で終わっていたり、磨き残しがあったりすると安心できません。
そしてこれは多くの方が勘違いしていることですが、丁寧なうがいも実は良くありません。
うがいをしすぎると、歯磨き粉に含まれるフッ素が流れ出てしまうからです。フッ素には、虫歯菌の働きを弱め、歯の表面を強化する効果があります。
毎日行う行為だからこそ、適切に歯磨きをできているかの確認は重要です。
食習慣
お菓子やジュースなどの甘いものをたくさん飲み食いしている方も、歯がボロボロになりやすい傾向にあります。
口内に虫歯菌が好む糖が残ってしまうことが原因です。特にジュースは、仕事中などについダラダラと飲んでしまいがちです。
お菓子やジュースを飲んではいけないとは言いません。甘いものを食べた後は歯磨き、それが難しくても口内をゆすぐようにしてください。そうすれば、糖を口の外に洗い流せます。
面倒かもしれませんが、何度か試してみるだけで「うがいをしないと口の中が気持ち悪いな」という感覚になり、すんなり習慣化できますよ。
歯医者に通う頻度
歯医者に通うと、虫歯の治療はもちろん、ここまで解説したような内容のアドバイスを受けられます。
「歯がボロボロ」を避けたいのであれば、定期的な歯医者への通院が欠かせません。
虫歯がある場合は即歯医者に行くべきですし、そうでなくても3ヶ月に一回は検査や歯石取りのために歯医者に行った方が良いです。
虫歯が自然に治ることはありません。放っておくとどんどん進行していき、最終的には歯の大部分が溶けてなくなります。
何をするにしても、最初の一歩が一番大変です。何年何十年と歯医者に行っていない方でも、この機会に一歩を踏み出してみてください。
関連記事:歯がボロボロで歯医者に行くのが恥ずかしい人必見!勇気を出す秘訣と放置するリスク
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トラストデンタルクリニックは、東京都港区浜松町の歯科医院です。
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当院では、急に治療を始めることはありません。治療方法・治療期間・治療費・治療の痛みなどについて説明をして、ご納得いただいた上で治療を行います。
眠っているような感覚のなかで治療が受けられる「静脈内鎮静法」や、治療時間を伸ばして通院回数を減らす「短期集中治療」など、さまざまな選択肢をご用意しています。
首都圏で「歯がボロボロ」とお悩みの方は、ぜひトラストデンタルクリニックへご相談ください。
まとめ
本記事では、遺伝すると歯がボロボロになりやすい3つの特性と、歯がボロボロになりやすい遺伝以外の要因について解説しました。
たしかに遺伝が原因で、歯がボロボロになりやすい方もいます。しかし治療や習慣改善によって、綺麗な口内環境やコンプレックスを感じないレベルの口内環境を手に入れられます。
歯がボロボロで悩む方は、勇気を振り絞って歯医者に行ってみましょう。どうしても勇気が出なかったり恥ずかしかったりする場合は、歯がボロボロな人の治療に特化した歯医者がおすすめです。
首都圏で「ボロボロの歯」の治療に特化した歯医者をお探しの方は、ぜひトラストデンタルクリニックへご相談ください。