20代で若いのに歯がボロボロになる原因は?放置した将来についても解説
若いうちに歯がボロボロになる方は、ほとんどいません。
遺伝的要因と環境的要因の両方を満たした場合にのみ、20代でも歯がボロボロになります。
例えば唾液量が少なく歯並びが悪い方が、常にジュースを飲んでいて歯磨きをサボりがちだと、歯がボロボロになりやすいです。
しかし遺伝的要因も環境的要因も、治療や生活習慣の見直しによって改善可能です。
今回は、20代で若いのに歯がボロボロになる4つの原因や、放置した際に待ち受ける将来、お金がない場合の対処法2つについてまとめました。
歯医者の目線から、本音で解説をします。
記事を最後までチェックすれば、若くして歯がボロボロになってしまった方が取るべき行動が明確になりますよ。
20代で若いのに歯がボロボロになる人はほとんどいない
以下は、厚生労働省 e-ヘルスネットに掲載されている、年齢と歯の喪失の関係をまとめたグラフです。
人の歯は、親知らずを除くと全部で28本あります。そして上記のグラフを参考にすると、15〜24歳の自分の歯の本数は平均28.4本、25〜34歳の歯の本数は平均28.7本です。
本数が28本を超えているのは、親知らずを抜いていない人がいるからです。
虫歯は、象牙質→神経→歯根と悪化していき、最終的には抜歯となります。
以上のデータから、20代で歯がボロボロになる人、少なくとも抜歯が必要になるまで虫歯が進行する人はほとんどいないことが分かります。
20代で若いのに歯がボロボロになる原因
20代で若いのに歯がボロボロになる主な原因は、以下の4つです。
- 常にジュースを飲んでいるから
- 歯磨きがきちんとできていないから
- 歯並びが悪すぎるから
- 歯医者に通う習慣がないから
それぞれ詳しく見てみましょう。
常にジュースを飲んでいるから
20代で歯がボロボロになる主な原因は虫歯です。そして虫歯の原因は、甘いものに含まれる糖にあります。
虫歯菌は口内の糖を分解して酸性になり、それが歯を溶かし、虫歯が進行していきます。
そして「ジュース」は甘いものの代表格です。
食べものは数分で食べ終わりますが、ジュースは一般的に、数時間かけてダラダラと飲み続けるものです。
虫歯菌の栄養源となる糖が常に口内にある状態となり、虫歯の原因となります。
学校での授業中や仕事中、常に水やお茶ではなくジュースを持ち歩いているという方は、それが20代で歯がボロボロになる原因かもしれません。
歯磨きがきちんとできていないから
歯磨きには、口内に残された糖をリセットする効果があります。
歯磨きをしていないと、口内に糖が残り、虫歯の原因になります。また歯磨きをしていても、磨き残しがあれば意味がありません。
子どもの頃、親から「歯磨きしなさい」と言われて、めんどくさいなと思いつつ数十秒で歯磨きを終わらせていた方もいらっしゃるでしょう。
それを5年10年と続けていると、若いのに歯がボロボロになってしまいます。
歯磨きでは、上下・左右・表裏、歯全体を平等に磨かなければなりません。「左側の上の歯の裏面は磨きが甘い」のような癖が何十年も続くと、その部分が虫歯になりやすくなります。
「口の開け方を変えると一番奥の歯にもブラシが届く」「うがいは少量の水で1回が効果的」など、歯磨きにはさまざまなやり方があります。
「歯がボロボロ」をこれ以上悪化させないためにも、歯磨きの仕方について再確認してみましょう。
歯医者に行けば、治療の前に歯磨きの仕方に関するアドバイスも受けられます。
歯並びが悪すぎるから
人によって、歯磨きのしやすさは異なります。
綺麗に並んだ歯だと、簡単に歯を磨けます。一方で歯並びが悪いと、ブラシが届きにくい箇所があるので、磨き残しが発生しやすくなるでしょう。
歯並びが悪いと、噛み合わせが悪くなります。噛み合わせが悪いと、特定の歯に過度な力がかかり、すり減ります。
歯のエナメル質が削られるため、虫歯になりやすくなったり、知覚過敏を引き起こしたりするでしょう。
また、歯並びが悪いと虫歯になっていなくても、なんとなく歯がボロボロに見えてしまいます。
歯並びの治療法としては、矯正しかありません。若いうちに矯正をしておくと、今後数十年は歯並びの悩みがない生活を送れます。
歯医者に通う習慣がないから
虫歯は、以下の順序で進行していきます。
- C0:初期の虫歯
- C1:エナメル質の虫歯
- C2:象牙質の虫歯
- C3:神経まで達した虫歯
- C4:歯根まで達した虫歯
治療をすれば、虫歯の進行を止められます。しかし、進行した虫歯を元の状態に戻すことはできません。
つまり、定期的に歯医者に通って、虫歯を早期発見することが大切です。
歯医者に行かないと、虫歯がどんどん進行していき、歯がボロボロになってしまうでしょう。
歯医者の定期検診では、歯石取りを行います。歯石取りには、虫歯のみならず歯周病を予防する効果もあります。
まずは現在ある虫歯を治療してしまいましょう。その後は、予防や早期発見のために、定期的に歯医者に通うことが大切です。
関連記事:歯がボロボロになる原因は4つ!対処法や早めに治療すべき理由を紹介
20代で若いのに歯がボロボロな人の将来はどうなる?
2023年の日本人の平均寿命は、男性が81.09歳、女性が87.14歳です。
20代で歯がボロボロになり、それを放置すると、以下の将来が待ち受けています。
- 歯がなくなる
- 重大な疾患のリスクが高まる
- 「恥ずかしい」という気持ちが性格や人生を変えてしまう
1つずつ詳しく解説します。
歯がなくなる
虫歯は、象牙質→神経→歯根の流れで進行していきます。
そして虫歯が象牙質に達すると、歯が黒く見え始めます。20代で歯がボロボロだと悩む方の多くは、虫歯が象牙質や神経まで進行しているはずです。
しかし、象牙質や神経が虫歯の最終地点ではありません。放置すればさらに虫歯は悪化していき、最終的には抜歯となります。
以下は記事冒頭で紹介した、年齢と歯の喪失の関係をまとめたグラフです。
50歳や60歳で、突然歯がなくなるわけではありません。20代や30代のうちに放置してしまった虫歯が、何十年という年月を経てなくなってしまうのです。
若いうちにしっかり歯のメンテナンスをしていれば、歳を取っても歯を失わずに済みます。
関連記事:50代で歯がボロボロ・入れ歯の人の割合は?放置すると恥ずかしいのか、具体的な治療法を紹介
関連記事:60代で歯がボロボロの人の割合は?抜ける原因や歯の治療法を紹介
重大な疾患のリスクが高まる
若いうちに歯がボロボロになってしまい、それを放置していると、重大な疾患のリスクが高まります。
これは、口内の炎症部分から虫歯菌が血液中に入り込むことが原因です。細菌が全身を巡り、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。
またボロボロの歯は、糖尿病の悪化につながる可能性もあります。
他にも副鼻腔炎や骨髄炎など、ボロボロの歯の放置によって起こり得る疾患は、挙げればきりがありません。
「歯はボロボロだけど他は健康だから大丈夫」とはいきません。
ボロボロの歯と糖尿病の関連性については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:糖尿病だと歯がボロボロになるって本当?5つの原因よくある誤解を解説
「恥ずかしい」という気持ちが性格や人生を変えてしまう
放置された虫歯が1箇所だけだったり、奥歯だけだったりすれば、それほど気にならないかもしれません。
しかし、ボロボロの歯を放置していると、黒い部分や欠けた部分がどんどん目立ってきます。
そうなると「恥ずかしい」と思うようになり、人前に出られなくなってしまうかもしれません。
例えば「結婚式に呼ばれたけどボロボロの歯を見られたくないから適当に理由をつけて断ろう」といった形です。
20代の若いうちに歯がボロボロになり、それを今後も放置し続ける場合、何十年もこういった気持ちを抱えたまま過ごさなければなりません。
関連記事:歯がボロボロで歯医者に行くのが恥ずかしい人必見!勇気を出す秘訣と放置するリスク
若いのに歯がボロボロな人はそもそも虫歯になりやすい?
生まれつき虫歯になりやすい人と、なりにくい人が存在します。
虫歯になりやすい人の特徴とその理由は以下のとおりです。
特徴 |
理由 |
唾液が少ない |
唾液には虫歯菌によって酸性になった口内を中和する働きがあるから |
歯並びが悪い |
磨き残しが発生しやすいから 噛み合わせの悪さが歯の摩耗につながるから |
歯が弱い |
エナメル質や象牙質が弱いと虫歯が進行しやすいから |
20代で若ければ、大半の方はジュース飲んだり歯磨きサボったりしても、そこまで歯がボロボロにはなりません。
「虫歯になりやすい人」の特徴を持った方がジュースを飲んだり歯磨きをサボったりすることで、若いうちに歯がボロボロになってしまいます。
関連記事;歯がボロボロは遺伝だから仕方ない?歯が生まれつき弱い人の特徴を紹介
若いのに歯がボロボロな人の「お金がない」を解決する方法
「歯の治療をしたい」「だけどお金がない」と悩む、20代30代の若い方もいらっしゃるでしょう。
そういった方には、以下2つの選択肢をおすすめします。
- 保険治療
- デンタルローン
1つずつ詳しく見てみましょう。
保険治療
歯の治療は、保険治療と自由診療に分かれます。
保険治療は自己負担が3割で済むので、治療費を抑えたい方におすすめです。例えば被せ物の場合、保険治療だと1本1〜1.5万円です。銀歯だけでなく、白い被せ物も選べます。
一方自由診療だと、治療費は1本8〜18万円です。
しかし保険治療は、審美性や耐久性といった観点で自由診療には劣ります。保険治療の白い被せ物は、自由診療のセラミックと比較して欠けやすいというデメリットがあります。
また保険治療の場合、ブリッジでは犬歯より奥の歯には銀歯しか使えません。
これらのデメリットを許容できる場合は、保険治療の選択肢がおすすめです。
関連記事:歯がボロボロでも保険治療はできる!具体的な選択肢や費用、お金がない場合の対処法を紹介
デンタルローン
保険治療ではなく自由診療で治療を受けたい場合には、デンタルローンの選択肢もおすすめです。
デンタルローンは金利年2.5〜8.8%と、キャッシングやカードローンと比べてもお得です。
自由診療の場合、虫歯の進行状況にもよりますが、1本や2本であれば10〜20万円ほどに治ることもあります。
しかし、10本以上の歯をまとめて綺麗にするとなると、100万円以上の治療費がかかるでしょう。そういった場合は、デンタルローンの活用も視野に入れてみてください。
若いのに歯がボロボロで悩む方はトラストデンタルクリニックがおすすめ
トラストデンタルクリニックは、東京都港区浜松町の歯科医院です。
「歯がボロボロ」で悩む方への治療を得意としています。
▲当院での30代女性の治療例
当院では、急に治療を始めることはありません。治療方法・治療期間・治療費・治療の痛みなどについて説明をして、ご納得いただいた上で治療を行います。
「保険治療を中心になるべく費用を抑えたい」「自費治療で構わないからとにかく治療回数を減らしたい」のような患者様のご要望に合わせて、最適な治療方法や費用をご提案させていただきます。デンタルローンもございます。
よって20代のお若い方にもおすすめです。
首都圏で「歯がボロボロ」とお悩みの方は、ぜひトラストデンタルクリニックへご相談ください。
まとめ
本記事では、20代で若いのに歯がボロボロになる4つの原因や、放置した際に待ち受ける将来、お金がない場合の対処法2つについて解説しました。
歯がボロボロになった際にやるべきことは、治療しかありません。今の治療が、今後数十年の身体的・精神的健康に影響を及ぼします。
何年も歯医者に行っていないと、なかなか勇気が出ない気持ちは分かります。歯科治療について調べている今の勢いを利用して、一歩踏み出してみましょう。
一度歯医者に行くことさえできれば「なんだ、もっと早くから行っておけばよかった」と思えるくらい、治療がトントン拍子に進んでいきます。
首都圏で「ボロボロの歯」の治療に特化した歯医者をお探しの方は、ぜひトラストデンタルクリニックへご相談ください。