歯がボロボロな方の治療法は4つ!内容や治療費、お金がない場合の対処法を紹介
歯の治療法は主に、被せ物・ブリッジ・入れ歯・インプラントの4つです。
どのくらい歯がボロボロかによって、適した治療法は異なります。また、保険適用か自由診療かによって、かかる治療費は異なります。
「ボロボロの歯をなんとかしたい」「まずはどんな治療法があるのかを知りたい」とお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
今回は、歯がボロボロになった際の治療法4つと治療費、お金がない場合の対処法についてまとめました。
歯医者の目線から、本音で解説をします。
記事を最後までチェックすれば、歯の治療法についてひと通り理解できます。
歯がボロボロになった際の治療法は主に4つ
歯がボロボロになった際の治療法は、虫歯の進行度合いによって、主に以下の4つに分かれます。
- 被せ物
- ブリッジ
- 入れ歯
- インプラント
それぞれ詳しく見てみましょう。
被せ物
被せ物は、歯が大きく損傷した場合に行われる治療法です。クラウンとも言います。
クラウンは「王冠」という意味の英語です。歯に王冠のように被せ物をすることから、クラウンと呼ばれています。
初期段階の虫歯は、詰め物で治療をするのが一般的です。虫歯が進行して歯がボロボロになると、詰め物ではなく被せ物を使用します。
被せ物には、銀歯・レジン・セラミックなどの選択肢があります。
銀歯は安価ですが、審美性に劣るため人気がありません。
レジンは保険治療で使用できる「白い被せ物」です。銀歯より審美性に優れているものの、耐久性が高くありません。
セラミックは審美性・耐久性ともに優れていますが、自由診療なので治療費が高額になります。
ブリッジ
ブリッジは、欠損した歯を補うための治療法です。両隣の歯を土台として、その間に人工歯を固定します。
まるで橋をかけるような治療法なので、ブリッジと言います。
ブリッジは入れ歯のように着脱の必要がありません。よって入れ歯よりブリッジを希望する方が多いです。
しかしブリッジの治療を行うには、両隣の歯が丈夫でなければなりません。「歯がボロボロ」の度合いによっては、ブリッジを選択できない可能性もあります。
ブリッジにも被せ物と同じように、銀歯・レジン・セラミックなどの選択肢があります。
保険適用の場合、犬歯より奥の歯には銀歯しか使用できません。一方前歯には、レジンを使用可能です。
セラミックは自由診療なので、前歯・奥歯に関係なく治療ができます。
入れ歯
入れ歯もブリッジと同じように、欠損した歯を補うための治療法です。歯が複数本またはすべて失われた場合でも治療可能な点が、ブリッジとの違いです。
入れ歯には、部分入れ歯と総入れ歯の2種類があります。
どちらも着脱が可能で、寝る前に入れ歯を外し、手入れや洗浄をしなければなりません。
着脱時の恥ずかしさや手入れの面倒さから、入れ歯は敬遠される方が多い印象です。
入れ歯にも、保険適用と自由診療の選択肢があります。自由診療は保険適用と比べて、強度・装着時や食感の違和感などの点で優れています。
入れ歯は、虫歯が進行して複数の歯が抜歯となってしまった場合の最終選択肢です。
入れ歯以外の選択肢が残されているうちに、治療を始めたいところです。
インプラント
インプラントは、人工の歯根を顎骨に埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。入れ歯と同様に、抜歯になってしまった際によく用いられます。
インプラントは、審美性・耐久性の両方において、他の治療法よりも優れています。入れ歯のように着脱の必要もありません。
しかしその分、治療費は高額です。
例えば、高齢の芸能人で綺麗な歯を持っている方の多くは、インプラントの治療を受けています。
被せ物・ブリッジ・入れ歯には、保険適用と自由診療の選択肢がありました。一方インプラントは、原則として自由診療の選択肢しかありません。
インプラントは、歯がボロボロの状態から「とにかく丈夫で綺麗な歯を手に入れたい」と考える方におすすめです。
歯がボロボロな方への治療法は保険適用と自由診療に分かれる
歯の治療法は、保険適用と自由診療に分かれます。
歯がボロボロな方も、このどちらかを選んで、治療を受けることとなります。
保険適用と自由診療の違いは、以下の4つです。
- 治療費
- 審美性
- 耐久性
- 治療期間
保険適用の場合、治療費の自己負担は3割で済みます。一方、自由診療は全額負担です。
保険適用には、被せ物・ブリッジにおける銀歯など、審美性の低い選択肢が存在します。レジン(白い歯)を用いることもできますが、耐久性に劣ります。
また保険治療の場合、レセプト単価という「1人の患者が医療機関で支払える医療費の制限」の範囲内で治療を進めなければなりません。
よって治療が翌月に持ち越されるなど、期間が長引きます。
自由診療の場合、こういった制限はありません。
関連記事:歯がボロボロでも保険治療はできる!具体的な選択肢や費用、お金がない場合の対処法を紹介
関連記事:歯がボロボロな方の治療期間は3ヶ月〜1年!長くなる理由や早く終わらせる方法を紹介
歯がボロボロの人にかかる治療費
歯がボロボロの人にかかる治療費を、治療法や保険適用・自由診療に分けてまとめました。
保険適用 |
自由診療 |
|
被せ物 |
銀歯:10,000円程度 白い被せ物:15,000円程度 |
80,000〜180,000円 |
ブリッジ |
30,000〜45,000円 |
240,000〜540,000円 |
入れ歯 |
総入れ歯:30,000円程度 部分入れ歯:20,000円程度 |
総入れ歯:300,000〜700,000円 部分入れ歯:100,000〜400,000円 |
インプラント |
原則なし |
400,000〜700,000円 |
治療費について詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
関連記事:歯がボロボロだと治療費はいくらに?お金がない場合の対処法も紹介
「歯がボロボロだけどお金がない」と悩む方におすすめの治療法
歯がボロボロだと、治療が必要な歯の本数が増えますし、より複雑な治療が必要になります。
そのため、治療費が高くなりがちです。
「歯がボロボロだけどお金がない」と不安な方もいらっしゃるでしょう。
費用面の不安を払拭して歯の治療を受けたい方におすすめの選択肢が、以下の2つです。
- 保険適用
- デンタルローン
それぞれ詳しく解説します。
保険適用
前述のとおり歯の治療には、保険適用と自由診療の選択肢があります。
保険適用では3割負担で済むのに対し、自由診療は全額負担です。また、そもそも定められている治療費も自由診療の方が高くなっています。
例えば被せ物の場合、銀歯だと10,000円程度で済むのに対し、自由診療でセラミックを使用すると、治療費は80,000〜180,000円になります。
このように保険適用と自由診療で、治療費に10倍以上の差がつく場合も珍しくありません。
少しでも治療費を抑えてボロボロの歯を治したいのであれば、保険適用の治療をおすすめします。
関連記事:歯がボロボロでも保険治療はできる!具体的な選択肢や費用、お金がない場合の対処法を紹介
デンタルローン
「保険適用の方が安く済むのは分かっている」「でも自由診療でより綺麗で丈夫な歯を手に入れたい」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
虫歯がなくなっても、口の中が銀歯まみれであれば、見た目の悩みはなくならないかもしれません。
また、レジンを使用して白い歯を手に入れても、固いものを食べる際に割れないかビクビクしながら過ごすことになるかもしれません。
そこでおすすめの選択肢が、デンタルローンです。
デンタルローンを利用すれば、比較的高額な治療を、分割払いで受けられます。一般的な金利は年2.5〜8.8%と、キャッシングやカードローンと比べてもお得です。
現時点で手元に費用がなくても、希望する治療を受けられます。
「恥ずかしいから」と歯がボロボロなのに歯医者に行かないとどうなる?
「歯がボロボロな状態で歯医者に行くのが恥ずかしい」と感じるのも分かります。
「この人なんでこんなになるまで放っておいたんだろう…」と呆れられそうですよね。
しかし歯医者、特にボロボロの歯の治療を専門とする歯医者が、そのように思うことはありません。
ボロボロの歯を普段から見慣れているからです。むしろボロボロの歯を見る機会が少ない家族や知人の方が「早く歯医者に行ったらいいのに…」とネガティブな印象を抱くでしょう。
歯がボロボロの状態を放置すると、以下の事態を引き起こします。
- 歯がなくなる
- 歯以外の健康にも悪影響を及ぼす
- 人前に出られなくなる
1つずつ詳しく解説します。
歯がなくなる
風邪は、放置をしていても自然に治ります。しかし虫歯は、自然治癒しません。
むしろ放置すればするほど、以下の流れで悪化していきます。
- C0:初期の虫歯
- C1:エナメル質の虫歯
- C2:象牙質の虫歯
- C3:神経まで達した虫歯
- C4:歯根まで達した虫歯
虫歯が歯根まで達すると、抜歯です。
1本だけの抜歯であれば、ブリッジの選択肢があります。しかし抜歯が複数本になると、入れ歯やインプラントの選択肢しかなくなります。
インプラントの治療費を支払えない場合は、入れ歯一択です。
つまりボロボロの歯をなんとかしたいのであれば、歯医者に行くしかありません。
治療を受ければ、虫歯の進行を食い止められます。その後、歯磨きなどの口腔ケアを徹底すれば、食い止めた状態をキープできます。
歯以外の健康にも悪影響を及ぼす
虫歯を放置していると、歯以外の健康にも悪影響を及ぼします。口内の細菌が血液に入って、全身を巡ってしまうからです。
例えばボロボロの歯を放置していると、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが上がると言われています。糖尿病をうまくコントロールできなくなるとも言われています。
そうなってしまえば「歯がボロボロ」どころの話ではありません。
また、歯がボロボロだと歯周病にもなりやすくなってしまいます。
「歯は今更どうしようもないし諦めよう」と放置していると、取り返しのつかないことになるかもしれません。
ボロボロの歯と糖尿病の関連性については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:糖尿病だと歯がボロボロになるって本当?5つの原因よくある誤解を解説
人前に出られなくなる
前述のとおり、虫歯は放置しても自然治癒しません。むしろ悪化していきます。
「ボロボロの歯を他人に見られるのが恥ずかしい」と思っている場合、虫歯が悪化するにつれて、その気持ちはどんどん強くなっていくでしょう。
最初は口を大きく開けて笑えない程度かもしれません。しかし、次第に外出すら避けるようになっていきます。
口の中を見られたくないからと、年中マスクをつけて過ごすようになるかもしれません。
このようにボロボロの歯の放置は、メンタルヘルス面でも悪影響を及ぼします。
関連記事:歯がボロボロで歯医者に行くのが恥ずかしい人必見!勇気を出す秘訣と放置するリスク
関連記事:歯がボロボロすぎて歯医者に行けない人必見!5つの原因と放置の危険性を解説
歯がボロボロな方の治療はトラストデンタルクリニックにおまかせ
トラストデンタルクリニックは、東京都港区浜松町の歯科医院です。
「歯がボロボロ」で悩む方への治療を得意としています。
▲当院での治療例
当院では、急に治療を始めることはありません。治療方法・治療期間・治療費・治療の痛みなどについて説明をして、ご納得いただいた上で治療を行います。
「保険治療を中心になるべく費用を抑えたい」「自費治療で構わないからとにかく治療回数を減らしたい」のような患者様のご要望に合わせて、最適な治療方法や費用をご提案させていただきます。デンタルローンもございます。
首都圏で「歯がボロボロ」とお悩みの方は、ぜひトラストデンタルクリニックへご相談ください。
まとめ
本記事では、歯がボロボロになった際の治療法4つと治療費、お金がない場合の対処法について解説しました。
治療法は複数ありますが、虫歯が進行するにつれて、取れる選択肢は減っていきます。
できるだけ早く歯医者で治療を受けることが、綺麗な歯を費用を抑えて手に入れられるベストな方法です。
首都圏で「ボロボロの歯」の治療に特化した歯医者をお探しの方は、ぜひトラストデンタルクリニックへご相談ください。