歯の神経を抜いてもいいの?メリット・デメリット
こんにちは。
JR山手線「浜松町駅」北口から徒歩3分、都営大江戸線・浅草線「大門駅」A1出口から徒歩30秒にある
「トラストデンタルクリニック大門浜松町」です。
歯の根っこには、「歯髄」という神経や血管を含んでいる組織があります。
むし歯が進行すると、歯の神経を抜く治療を行うことがあります。これを根管治療といいます。
果たして歯の神経を抜いてしまってもいいものなのか、また、抜歯する方が簡単に思えるのに、どうして神経を抜くのか…?
これまでに他のクリニックで、よくわからないまま治療を受けてしまった方もいらっしゃるかもしれませんね。
今回は、歯の神経を抜く治療のメリットとデメリットについてお話したいと思います。
そもそも、なぜ歯の神経を抜くの?
むし歯が進行すると激痛を伴いますが、ある程度まで進行したら、今度は急に痛みがなくなります。それは細菌感染により神経が壊死してしまうからです。
それを放置していたら、次に感染が歯を支える骨などの周辺組織に及び、さらにひどい激痛が生じ、外科手術をしなければ治療が難しい状態や重い全身疾患につながるリスクがあります。
それを食い止めるために神経を抜く治療を行うのですが、神経を抜くことによって得られるメリットを見ていきましょう。
歯の神経を抜くメリットは?
●痛みが大幅になくなる
●むし歯の進行を食い止められる
●抜歯せずに歯を残せる
以上がメリットとして挙げられますが、この中で患者さんにとって最大のメリットは、むし歯の痛みがなくなるこことでしょう。
けれども実は、患者さんの健康にとってもっと大事なことがあります。それは、むし歯をそれ以上進行させずに済むこと。
つまり、歯を残せることです。これが歯の神経を抜く治療の最大のメリットです。
歯を残せると「しっかり噛める」のですが、メリットはそれだけではありません。
まず、歯を失うと顎の骨が吸収されるスピードが早くなって歯茎が下がり、歯がグラグラしやすくなります。
そして、失った歯の部分が空いていると、そこに周囲の歯が移動してきます。そのままにしていると、歳を取るにつれて歯並びが悪くなっていきます。
歯を残せると、歯がグラついたり、歯並びが悪くなったりするトラブルを防げるのです。
また、抜歯となると外科手術の一環ですので既往症や服用している薬によって治療できないケースがあるのですが、神経を抜く根管治療なら幅広い患者さんに適用します。
神経を抜いた歯を長持ちさせるために
ただし、神経を抜くことにはデメリットもあります。
神経を抜いた歯は脆くなるため、むし歯が再発しやすくなります。
また、割れやすく、変色しやすいので、数年・数十年後に再治療になる可能性があります。
できるだけ神経を抜いた歯を長持ちさせるためには、丁寧な歯磨きや、歯科での定期メンテナンスを継続することが大切です。
トラストデンタルクリニックでは、患者さんと一緒に歯の健康を守るサポートをしています。わからないこと、不安なことがあれば、何でもお気軽にご相談ください。